長拳・伝統拳とは

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■長拳・伝統拳の要諦

 長拳は中国武術の一種で、制定拳に分類されます。

 査拳、華拳、紅拳、炮拳、灼拳、燕青拳、少林拳など、跳躍と蹴り技を多用する北派拳法(長江より北の地方)の要素が、競技用にまとめられました。

 ダイナミックな素早い動きが魅力で、競技用の規定套路の他に、普及用として「カンフー体操」「入門長拳」「初級長拳」などがあります。

 長拳は武術を始めようとする人が、一番最初に学ぶのに適した武術と言われています。中国でも武術をめざす人が、6~8歳頃から始めるのが長拳です。

 また中国の武術にはそれぞれ長い歴史があり、「北派・南派」という拳術の分け方や、「内家拳・外家拳」という分け方、さらには「宗教」の違いによっても分けられ区別されています。

 北派の武術には太極拳・長拳・少林拳・通背拳・形意拳・八極拳などがあります。北の特徴としては伸びやかな力の出し方、足技が比較的多い、二起脚や旋風脚などの跳躍技があることなどです。

 南派には洪家拳、蔡李佛拳、太祖拳、虎鶴双形拳、詠春拳、黒虎拳などがあります。
 南派武術の特徴は、足を踏ん張った姿勢から繰り出される剛拳、「虎爪」「龍爪」嘴鶴手」などの多彩な手形、動物の形をまねた象形動作、「ウォォ!」「ハーイ」などの発勁時の発声があげられます。

 中国の北方は草原が広がり、広い土地を広く使って練習したため、伸びやかな武術が多く、南方は川が多く、船の上でも武術の練習をしたため、船が揺れてもびく ともしない足腰を踏ん張った武術が多いと言われています。

 勁力を身体の内部(内勁)から発する、気功的な考えを持つものが内家拳です。 代表的なものには太極拳、形意拳、八卦掌、武当拳などがあります。
 勁力の発生を、主に腰の回転や体の伸びなどの筋力でおこなうと考えるのが外家拳です。 外家拳は基本的には少林拳系統をさします、長拳、査拳、華拳などです。

 武術は、仏教の少林寺の(仏教)というように、宗教と密接なつながりがあります、イスラム教(回教)から生まれた「査拳」、道教から出てきた「武当拳」なども
あります。